五つの顔を持つ私





「…え~、皆も知っていることかと思うが、佐藤伊織が行方不明になった。今、警察も全力で捜索に当たっている」

…警察…?

ふぅ~ん?

ニヤ

無駄よ。

こっちには警察さえも逆らえないんだから。

「ねぇ麗、今日来れる?」

「行けるけど…」

「美麗くんも連れて来てね」

「え~、くるかな…」

「絶対よ」

後ろで寝た振りしている美麗に顔を向けないまま話しかける。

「…美麗」

「………ああ」

「よろしく」

そう言ってから教室を出る。

フフッようやく私の出番ね。

携帯を取りだし、ある人に電話をかける。

『はい』

「私よ」

『お久しぶりでございます』

「例のあのことだけど──────────」

『畏まりました』

ブチ

…ふぅ。

これでよしっと。

あ~、楽しくなってきた~!!