五つの顔を持つ私





実は美麗は世界一のクローン育成研究所の次期所長なんだ。

そのためにアメリカのクローン養成研究所で腕と技術を学んだ。

外部との接触を禁じられ、連絡もダメ、面会もダメという徹底ぶり。

小6からだから、もう3年ということになる。

当時、あの事件があった直後だったため、唯一の心の支えがいなくなって、私の心はずたぼろだったのを覚えてる。

帰ってきたときは幻覚かと思った。

美麗がいなくなってからいろいろなことがあり、私は変わってしまった。

でもそれは私だけじゃない。

美麗だって変わった。

私達は4人兄弟だけど、全員役目がある。

一番上の姉は世界No.1の財閥の現社長で連日大忙し。

パーティーとか会議とか会食とか…。

たまに私も手伝うけど。

現在21。


2番目の姉は世界一の芸能人として世界中を飛び回ってる。

現在18。


私は世界No.1のやくざの次期組長だし美麗は世界No.1のクローンの次期所長。

因みに両親は会社の会長となり、世界中を旅行してる。

仕事を子供に押し付けて。

私達の家では中1になると大人と認められ、独り暮らしをすることが掟となっている。

16歳から親の手伝いを始め、18歳になると本格的に仕事を任されるようになり、20歳になったら正式にトップとして発表される。

他にも掟や決まり事はたくさん。

だから休む暇もない。

そのくせ退屈なんだからやんなっちゃう。