「あ、思い出した」 「なに?」 「前にここヘ来た女の子よ」 「いたっけ、そんな子」 「いたわよ、空に会いにわざわざ殺されに来たじゃない」 そうそう、たしか美晴って名前だった。 「ふぅ~ん、覚えてないや」 「まったく…」 始末屋が死体を運ぶのを冷たく一瞥する。 今から死体が行くところは処理場なんかじゃない。 このビルの地下にある牢屋。 別名拷問部屋とも言う。 そこで色々とグロい目に合う。 …まぁ、それはご想像にお任せする。 空が一番楽しみにしている時間。