「それにゆっくりなんてしたくないわ」
「え!?どうして~!?」
「ゆっくりなんてしてたら腕が落ちてしまう」
「大丈夫だよ!!麗は特殊だから!!」
「………それ、嬉しくない」
「?」
久しぶりに話せて空はご満悦。
私達には気を抜く暇なんてなかったからたまにはこういうのもいいかもしれない。
………結局はちゃっかり警戒網を張ってるんだけども。
「……ん?」
「あ、麗も気づいた?」
誰かが……、近づいてる?
「…どうやら、野良猫が入り込んだようだね~」
「空、あなたにあげてもいいわよ」
「ほんと!?やったー!!」
無邪気にバンザイして喜ぶ空。
満面の笑顔。
「それにしてもどうやって浸入したんだろうね」
「どうでもいいけど、『地獄の案内番』はどうしたのかしら」
「気付かないはずがないし……あ!グルだったりして」
「案外あり得るかもよ」
「そうだったらいいなぁ…。裏切り者には制裁を、だからね」
「抹消できるとか考えてんでしょ」
「あ、わかった?」
「当たり前。空の考えてることなんて全てお見通しよ」
「さっすが麗!」
そうこうしてるうちにもひっそりと近づいてくる気配。
あれで気配消してるつもりかしら。
バレバレなんだけど。
空に至っては気配消しててもわかっちゃうから無駄なんだけど。
「……こっちから出ていくのもめんどくさいから誘きだしましょうか」
「いいねぇ、それ」
ということで私達は相手が来るまで優雅にティータイム。


