「じゃあ、どこに行く?
映画でも見る?」





そう笑顔で俺の手をひこうとした
奈々の手を俺は避けた。




「....ん?どうしたの?」




無垢なお前の表情は
俺の涙腺を壊そうとしているとしか
思えなかった。