「んっ…。」
私は目が覚めた。
最近、気を失ってばかりだ。
起きて周りを見渡すと、平助君が私の傍で座ったまま眠っていた。
「平助君…。」
私は、そんな彼に愛おしさがこみあげてくる。
私はそっと、起こさないように頭を撫でた。
スッ
いきなり襖が開く。
襖の方を見ると総司さんが立っていた。
「総司さん、おはようございます。」
私は微笑みかけながら挨拶をした。
すると、総司さんは顔が真っ青になって叫んで走り去ってしまった。
「でたああぁぁぁぁぁああああっ!!」
って。
その声に気付いたのか、平助君が目を覚ます。
「総司、うるさい…。」
平助君はすごく眠たそうだ。
そして、平助君は私を見る。かなり驚いているみたい。
平助君は目を真ん丸にして、固まっている。
「クスッ
平助君、おはよう。」