―――でも、こうやって幕末に連れてきてくれた美桜に感謝していた。
壬生浪士組に来て、皆に必要とされて、昨日の夜にだって平助君の恋仲になることができて…。
私がこの世の中にいる意味をやっと見いだせたって言うのに、あの人は…
美桜は私の本当の居場所はここではないと言い出しそうな勢いだ。
…怖い。
美桜は続ける。
「あなたは親にでさえも道具とでしか見られなかった。」
「いやっ、やめて…。」
「やっぱり、気づいているんでしょう?
あなたの本当の居場所はここじゃないんだって。」
「だから、やめて…。」
「あなたの本当の力が覚醒したのよ…。」
「…え…?」
覚醒って何…?
「いい?
あなたがここに連れてこられた本当の理由。
それは、あなたに私の代わりになってもらうため。」
「代わり…?」
代わりって、何…?
「私は元々この時代の人間って言いましたよね?
私には、この時代での使命があったの。
でも、それを一つも果たすことなく浪士に切り殺された。」

