私は目を覚ます。
そこは見知らぬお寺。
横にあった自分の鞄を手にする。
私は、自分の居場所や置かれている状況を把握するため、近辺を歩くことにした。
お寺を後にすると、大勢の人たちが行き交う大通りがあった。
そこにでると、周りは皆和服である。
お店屋さんも家屋もすべて木造で、コンビニすらない。
道は大通りにもかかわらずコンクリートではない。
なんか…時代劇みたい…。
私がそんなことを思いながらぽかーんとしていると、周りの人が私を好奇の目で見ていることに気づく。
私はそれが気まずくなり、その場から逃げるようにまた歩き出した。
少し行ったところで私は人の目から逃れるように人気のない細い路地に入った。
そこで私は一息つくと、後ろから腕を掴まれる。
後ろを振り返ると、そこには身なりの汚い男の人がいた。
腰には刀。
まさか…ね…。
そこで、男が口を開く。