「美奈…。」
「んんっ…。」
私は聞き覚えのある声を聴いて目を覚ました。
またここか…。
前にも来たことがあるこの白い世界。
「美奈、こっちです。」
いきなり後ろから声をかけられて私は振り向く。
そこには、美桜さんがいた。
「美桜さん…。」
「はい、お久しぶりです。
どうですか、幕末に来て。楽しいですか?」
「…はい、前にいた時よりももっと楽しいです。」
「そうですか。それは良かった。
それで、そろそろあなたにしっかりと伝えなければと思って、こうやって時間を作らせてもらいました。
ここ二、三日で何か体に変化がありましたよね?」
「はい…。」
「それは、あなたの真の力が解き放たれた証なんです。
よく聞いていてください。これから話すことはあなたのこれからがかかっている。」
「わかりました。」