その日、私たちは帰ってきた近藤さんにこっぴどく叱られた。



でも、芹沢さんはそんなのお構いなしにどーんと構えて座っていた。
ふんって鼻で笑いながら。





そして今日、私たちは今日中に京に着くように、朝早くから大坂を旅立った。





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そして夜、私たちはやっと屯所に到着した。


「美奈、おかえり!!」


屯所の門の前には土方さんや藤堂さんが待っていてくれて、おかえりという温かい言葉で迎えてくれた。



「報告は明日、行うから皆は早く寝なさい。」

と近藤さんの言葉で私たちはそれぞれの自室へ戻っていった。





自室にて、私と藤堂さんは楽しく話していた。


沖田さんは土方さんに用があるらしく、土方さんの部屋に行っていた。





「そうだ!!あのね、藤堂さんにお土産買ってきたの!!

いっつもお世話になってるお礼!!」



私が渡したのは、小さい飴がたくさん入ったもの。

いろんな種類がある中から、藤堂さんのイメージに合ったものをチョイスしてきた。




藤堂さんは、その飴を見て頬を染め、嬉しそうにしていた。



そして、


「美奈、ありがとう!!」


その言葉と一緒に私に抱きついてきた。