「そろそろ降りるかの。」
と芹沢さんの声がして、私は我に返る。
私は、皆の後について舟を降りた。
これから、宴だ。
ということで、私たちはルンルン気分で歩いていた。
「山南さん、これから行くところの食べ物はおいしいものいっぱいあるかな?」
「そうですね、今から行くところは大阪だけではなく京にも伝わるぐらい有名な店。食べ物は皆おいしいでしょう。」
「やったぁ!!たのしみだなぁ!!」
そんな話をしながら私たちは歩いていた。
橋を歩いているとき、いきなり前を歩いていた永倉さんが立ち止まる。
私は永倉さんの背中に鼻をぶつけてしまった。
「ちょっと永倉さん、いきなり止まらないで下さいよ~」
そう文句を言うが、永倉さんは私のことなんか気にも留めずに、ある一点を見つめていた。
私も永倉さんが見ているところを見る。
そこには大きな人の壁。
それと、声を荒げている芹沢さんがいた。

