「原田さん見て!!
あそこに面白そうなお店がある!!
人だかりもできてるよ!!」
「あぁ、あれは見せ物小屋だよ。
たまぁに京にも来るぞ。」
「そうなの?
ねぇねぇ、見せ物小屋って何を見せてるの?」
「前来た時は、珍しい色をした…そうだな、鶯色だったかな?そんな色をした鳥がいてな?その鳥が面白くてよぉ。何と言っても人の言葉をしゃべるんだ。
何の言葉喋ったか教えてやろうか?」
「うん!!」
「阿保。」
私はそれを聞いて固まる。
えぇっと…。それは私に言ってるのかな?
原田さん、すっごく笑ってるけど、それって私が信じたから笑ってるのかな…?
いや、違うだろう。さすがに沖田さんみたいなことはしないだろう。
さすがに…。
とりあえず、反論してみよう。
うん。それがいい。
「…えぇっ!!原田さん、私阿保じゃないよ!?」
「馬鹿。ちげぇよ。その珍しい鳥が言った言葉だよ。」
そして、原田さんが私のおでこを拳で軽く小突いた。
「いったぁいっ!!」
私は大袈裟に反応する。
すると、何人か私の声に気付いたのか私たちのところにやって来た。
「美奈さん、どうしたんですか?」
「あ、沖田さん…。なんでもないですよ…?」
すると、沖田さんが顔をずいっと近づけてきた。

