そして今、私は舟に乗っている。
近藤さんと源さんこと井上源三郎さんは用事があるらしくて、この後の宴には顔を出すと言っていた。
源さんはとっても人がいい方で、私が井上さんって呼んだら源さんでいいとにこやかに言ってくれた。だから私は、最初は躊躇ったものの、今は遠慮なく源さんと呼ばせてもらってる。
「気持ちいい~
芹沢さんありがとうございます!!」
「何を言っておる。先ほどまで拗ねておった奴が。」
「まぁまぁ。そんなことはもう気にせずぅ…。」
「ふん。」
このお金は芹沢さんもち。
『わしがここの金を払ってやる。気にせず楽しめ。』
そう言っていた。
それを聞いた近藤一派の人たちはあまりいい顔しなかったけど、そんなのお構いなしに私は楽しんでいる。
だって、本人が楽しめって言ってるし、風が心地いいし…それに大坂なんて初めてなんだもん。
「ねねっ、原田さん見て!!
あそこに面白い人がいる!!」
「なんだ美奈、お前大坂初めてなのか?」
「うん、実を言うとねこの時代に来てから京を離れたの初めてなの。
って言っても原田さん知ってるか。
私、京に気づいたらいて、それから沖田さんに浪士に絡まれてるところを助けてもらったから。」
「じゃあ、美奈は京に来てすぐに屯所に来たってわけか。」
「うん。」

