「今戻ったぞぉ…。」
と芹沢さん。
戻ってきたんだ…。
でも、今の私はかなり機嫌が悪い。
それは何故かって?
決まってるでしょ?
皆が私を置いてったから!!
「おぅ、玖龍。なんだその面は。」
今あなた、いや芹沢さんたちのせいで私はご立腹なんですよ!!
「…別に……。」
私は、芹沢さんにそっけなく返す。
すると、芹沢さんに笑われた。
しかも、鼻で!!
「さてはお前、皆においてかれて拗ねているんだろう?」
「…別に……。」
またそっけなく返すと、今度はため息をつかれた。
「そんなんじゃあ、舟涼みにはつれてけんなぁ…。」
芹沢さんがつぶやく。