近藤さんから話を聞いた翌日、広間に集められた。
「では、知っている者もいると思うがこれから我々は大坂へ行き、我々の名を名乗って悪事を働いておる不逞の輩を取り締まりに行く。
これから、人員を発表する。
人員は、芹沢先生、山南敬助、沖田総司、井上源三郎、平山五郎、野口健司、永倉新八、原田左之助、斉藤一、玖龍美奈と私の十一名で行く。
出立は明日、五月二十六日。
名を呼ばれなかったものは、我々が留守の間、隊務に励んでもらう。
以上だ。」
近藤さんが、そう言う。
その横では、芹沢さんが目をつぶり、近藤さんの言うことに静かに頷いていた。
広間を解散した後、藤堂さんと沖田さんと私の三人で部屋に戻っていた。
「総司と美奈はいいよなぁ…。
俺は留守番かぁ…。」
「平助は、僕たちが留守の間、留守番よろしくね?」
「ちぇっ、ほんと、羨ましいよ。」
「私は、あんまり行きたくありません…。」
「「えっ…?」」