お皿を洗い、炊事場にお皿を戻す途中、私は沖田さんに話しかけられた。
「ねぇ美奈、僕たち歳が一番近いわけだしさ、その、沖田さんっていうのやめない?」
「えっ、じゃあ、なんて呼べばいいんですか?」
「名前で呼んでよ。」
「総司…さん?」
「ププッ、なんで疑問形?
総司でいいよ。」
「じゃあ、総司君で!!
お願いします。」
「はい。
あぁ、あとそれと敬語もなしね?」
「はい…じゃなくて、うん。」
「それでよし。
じゃあ、部屋に戻るか。」
「うん。」
私は顔を赤くしながらも部屋に戻った。
男の人を名前で呼ぶなんて、初めてだ…。
そんなことを思いながら…。