それで、今に至っている。
これからは沖田さんの特訓のため、料理の基本をマスターするまで、いや、私が手伝わないでも料理が作れるようになるまで毎日、朝、夕とご飯を作ることになった。
「沖田さん、起きてください。
朝餉を作りに行きますよ。」
私は藤堂さんを起こさないように、沖田さんに小声で呼びかける。
沖田さんは眠そうに、だけどちゃんと起きてくれた。
いつもなら起こしても二度寝しちゃうのに…。
私たちは炊事場へ行く。
食材を確認して、今日のメニューを決めた。
今日は、指導をしながら沖田さんと一緒にご飯を作る。
沖田さんに指示を出して、今回はまず、ご飯の炊き方を教える。
「お米をといで、水の量はこれぐらい…っと。」
沖田さんは私に言われたとおりに動く。
そのあとは、ご飯が炊けるまでのあいだにおかずも作ってしまった。
卵焼きと、おひたし。
もちろん、味付けも分量を教えながら。
ご飯も盛って、膳を人数分用意して、広間に持っていく。

