その人は、沖田さん。
この人が、今日の夕餉を作った張本人だろう。
「あれ、皆さんどうしたんですか?
それにこんなに残して…。」
「本当だ、総司の言うとおりだぞ、皆。」
と沖田さんの後ろから近藤さんの声がする。
その後ろには、土方さんと山南さんもいる。
大方、沖田が夕餉ができたから三人を呼びに行ったのだろう。
三人は座ってご飯を食べだした。
山南さんはいつも通り仏顔。
土方さんは隊士ほどではないが、まずそうな顔。
そして近藤さんは…
「いやぁ総司、また料理の腕を上げたか?
前よりも美味いぞ!!総司の飯はいつ食っても美味いなぁ。」
ありえん、そんなのありえん!!
「もしかして、近藤さんってかなりの味覚音痴なのか…?」
私は藤堂さんに小声で聞く。
藤堂さんはそれを聞いて、はっきり頷いた。

