「俺と美奈が巡察から帰ってきて部屋に戻る途中、廊下でばったり芹沢さんに会ったんだ。」
「じゃあ、芹沢さんは何故、美奈が女だということに気づいたんだ?」
土方さんの鋭い質問。
「そ、それは…」
藤堂さんが口ごもる。
「それは、私にもわかりません。
芹沢さんは、私たちが何も言わなくても私が女だっていうことに気づいてました。」
私が言う。
だって、いつまでも藤堂さんの力を借りていられないから。
「…そうか。」
土方さんがそうつぶやく。かなり思い悩んでいるようだ。
他の二人を見ても、同じ反応をしている。
「美奈さん、これから気をつけてください。
芹沢さんは、大の女好きですから。」
山南さんが初めて口を開いた。
それに頷く近藤。
「美奈君、芹沢先生には十分注意するんだよ?」
そう言ってくれた。
「とにかくだ。お前は、芹沢さんがいる八木邸には近づかないこと。
わかったな?」
私は土方に言われ、しっかりと頷いた。

