「一、士道に背くまじき事
一、局を脱するを許さず
一、勝手に金策致すことを許さず
一、勝手に訴訟を取り扱うことを許さず
一、私闘を許さず
この条文に背くものには切腹を申し付ける
ってな。」
「へぇー、色々厳しいんだね。
でも、それと門限となんの関係があるの?」
「あぁ、まぁ、関係はないんだけど、土方さんがほら、ね。門限一秒でも過ぎたら、
切腹だぁっ
なんて言いかねないでしょ?あの人なら。」
藤堂さんが土方さんの真似をする。
「でもそれって、土方さんが皆さんを思っている証拠ですよね。
藤堂さんも、そうやって言うのは土方さんが皆のことを思っているのが、ちゃんとわかっているのでしょう?」
「…そうなんだよなぁ。」
私はクスッと笑った。
だって、藤堂さんは土方さんの文句をなんだかんだ言いながらも、愛しむような目で空を見ていたから。
「美奈、そろそろ行くか。」
「はい。」
そうして、私たちは甘味処を後にした。

