「わんちゃんまだ撫でてたいと、平助。」
「えっ、新八それはないだろ!?」
「美奈、わんちゃんがもう撫でられたくないって言ってるぞ?」
永倉がニヤニヤしながら美奈に問う。
「わんちゃん、もう撫でられたくないの…?
もう…撫でられ、たく、ないの…?」
そう言って美奈は瞳に涙を浮かばせる。
美奈が泣きそうになっているのに気付いた幹部たちはなんだなんだと周りに集まってくる。
それを見た近藤が
「平助、玖龍君を泣かしたのか!?」
と驚く。
藤堂はうろたえる。
「わぁったよ。新八、美奈こっちによこせ。」
そう言って藤堂は美奈を近くに呼ぶ。
藤堂が美奈を近くに呼ぶと、美奈はまた頭を撫で始めた。
「わんちゃん、可愛い…。」
と言って。
藤堂は俯く。
それを見た幹部たちは、噴き出したのと同時に、藤堂を可哀そうに思ったのだった。
それから藤堂は、美奈が眠るまで終始頭を撫でられ続けることとなった。

