私は幹部の人たち全員に挨拶が終わると用意された席に座る。
藤堂さんの隣。
「美奈、猪口貸して。」
と藤堂さん。どうやら、なにか飲み物をついでくれるらしい。
私は藤堂さんと乾杯をして、ちょぴっと口にする。
すると、私は不思議んな感覚に襲われた。
頭がくらくらして、でもふわふわしていてとても気持ちがいい。
美奈が口にしたのはお酒。
美奈は、生まれて初めてお酒を口にした。
でも、美奈はお酒にめっぽう弱いらしく、すぐに酔っぱらってしまったのだ。
酔っぱらった美奈は、隣にいた藤堂に寄り添い、下から見上げる。その目はうるんでいて、そんな美奈を見た藤堂は真っ赤になってしまった。
「わんちゃん、可愛い…」
そう言って微笑み、頭を撫でて頬ずりをする。
藤堂はえっと固まってしまった。
異変にいち早く気付いたのは永倉。
二人のところへ行き、同じことを何回も繰り返している美奈に噴き出してしまう。
「っちょ、新八、美奈どうにかして…。」
「あぁ、わかったわかった。」
そう言って美奈を藤堂から引きはがすと、
「わんちゃん、まだ撫でてたい…。」
名残惜しそうに永倉を見る。

