「…君っ、平助君っ!!
早く目を覚ましてっ!!」
美奈の声が聞こえ、暗闇の中に一筋の光がぼうっと浮かび上がる。
「…光?」
僕は立ち上がり、その光を追って走り出す。
すると、辺りがまた光に包まれた。
「平助君、起きてっ!!
平助君っ!!」
「み、な…?」
「っ!!
平助君!!」
あぁ、僕戻れたんだ。
帰れたんだ、皆のもとに…。
「…よか、った…。」
美奈は泣きながらそう呟いた。
「なぁ美奈。
僕、もうちょっと寝てていいかな。」
「うん、うん!!
ゆっくり休んでね!!
私、土方さんたちに報告してくるから!!」
僕は美奈に微笑みかけ、また眠りについた。