そこで急いで駆けつけてきた店の主人が二階に向かって
「皆さん、新選組で…」
そこで主人は倒れる。
目の前には赤い花びらが飛び散っていた。
池田屋の灯りが消え、暗闇に包まれる。
近藤さんは総司と二階へ向かった。
二階から一階に向かってどんどん人が流れてくる。
奥沢さん、新田さん、安藤さんの三人が裏口を固める。
周りからは刀がぶつかり合う音が響く。
「美奈、あぶねぇ!!あそこの部屋入って救護作業してろ!!」
平助君にそう叫ばれ、指定された部屋へ向かう。
平助君は私をかばいながら、その部屋に行くのを手伝ってくれた。
戦場と化した池田屋で私はただ黙々と救護作業にあたっていた。
この部屋はやけにしんとしていて、外で殺し合いが起こっているなんて思えないくらい。
ただただ救護作業をしながら平助君や皆が怪我をしないように祈る外なかった。
皆が無事に屯所に帰れますように、と。

