しばらく三馬鹿と私は雑談をしていると、永倉さんが私を見てにやけた。
嫌な予感がする…。
私の恰好はこの時代に飛ばされる前と変わらない。
この時代では、女の人が肌を見せることなんて、しかも足を見せることなんて滅多にない。
美奈の制服はミニスカート、普通の学校より短いから足が思いっきり出ている。
それに欲情したのだろう…。
永倉は美奈に抱きついた。
もちろん、鼻の下をのばして。
「はぁ、久々の女子だぁ…。」
私はその場で硬直する。
そこで藤堂さんが慌てて止めに入る。
「しんぱっつぁん、それはダメ!!
僕だって我慢してたんだから!!」
藤堂さん、つっこむところそこじゃないじゃ…。
藤堂は美奈から永倉を無理矢理剥がすと、そのまま美奈に抱きついた。
「美奈、いい匂いする…。」
美奈は今度は赤くなる。
「藤堂さん、離れて…くださ、い…。」
「あぁ、ごめんごめん!!
苦しかった?」
そう言って、藤堂さんは離れた。