百花繚乱-新選組-




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ついに来てしまったこの時間。


念には念をと言うことで、会津に援軍を頼んだ。


四国屋の可能性が一番高いから向かってほしいと伝えて。




そして、向かった池田屋。


最初は史実の通りの面々で池田屋に向かい、そこが本命だった場合、史実では四国屋に向かった土方隊が駆け付けるという役割分担だ。



伝令があるまで土方隊は池田屋と四国屋の中間地点で待機。





屯所を出た時、あぁ、長い長い夜が始まってしまったんだと思った。





「やっぱりここが本命…。」




私の声が空に溶け込む。



池田屋には怪しい人たちが出入りをしていた。






「ここが本命か。美奈君の言った通りだな。」



そう、真剣な面持ちで言う近藤さん。






皆で相槌を打ち、池田屋へ駈け込んでいく。









「御用改めである!!手向かうものは容赦なく切り捨てる!!」





ドアを蹴り倒し、近藤さんの威勢のいい声が池田屋に響き渡る。






――長い夜が本当に始まってしまった合図だった。