「史実が変わっていなければ…な。」
土方さんが呟く。
信じてくれないかもしれない。けれど、皆を助けるのにはこれしか方法が見つからない。
「…それと、援軍を頼んでも誰も来てはくれません。
会津は戦が終わったころに池田屋に駆けつけ、手柄を横取りしようとするだけです。」
「なんだって!?」
いきなり新八さんが立ち上がる。
「それは本当か?」
土方さんは相変わらず私を睨みつける。
「史実にはしっかり残っています。
史実通りいけば、死者も三人ほど出ます。
それに…死にはしませんが新八さんは親指のつけ根あたり、平助君は額を切られたとも言われ
ているんです。
沖田さんはこの事件で、その…労咳が発症したとも…。」
その言葉で皆が考え込む。
皆動揺を隠せない様子だ。

