「そのことなんだが近藤さん、隊を三つに分けねぇか?」
「だが、人数が…。」
「人数はしょうがねぇ。
やるしかねぇだろ。
一つの隊でまとまって動いて逃がしちゃあ、それこそお陀仏だぜ?」
「あい分かった。」
「それでだ。隊は近藤隊、土方隊、松原隊に分ける。」
「歳、俺は十人で行く。」
「そうか、じゃあ近藤さんのところには、幹部は総司、新八、平助、武田。他は安藤、奥沢、浅井、新田、谷万太郎。
俺の隊は幹部は源さん、斉藤、原田。他は島田、谷三十郎、川島、葛山、蟻通、篠塚、林、三品だ。
松原隊は残りの者で行け。」
そこまで決まったところで、探す場所の区域分けに入る。
「それじゃあ…」
と地図を広げ、区域分けに入ろうとする土方さんを私は制した。
「美奈、どうした。」
「いや、その…。」
土方さんに聞き返され、黙ってしまう。
「その…。隊を三つに分けなくてもいいです。」
私の言葉に皆が目を見開く。
「おい、美奈。それはどういうことだ。訳を説明しろ。」
土方さんに睨まれ、肩を竦める。
「その…。えっと。
今回会合が行われるのは池田屋だからです。
史実が変わっていなければ…。」
その言葉を聞き、皆の動きが止まる。

