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夕餉の支度をしながら、先ほど起こっていた事件を思い出す。
あの人のことをよく知らない私はどうすることもできなかった。
「池田屋事件が近いって言うのに何やってるんだろう…。」
というつぶやきが宙を舞った。
皆夕餉の時間には拷問を切り上げ、広間に集まっていた。
「いただきます。」
という近藤さんの言葉に皆もつづいて食べ始める。
部屋の隅で幹部の人たちの様子を見ていたが、皆、疲れ切った顔をしている。
それだけ古高さんはしぶといのだろう。
私は幹部の人たちを横目に、勝手場に向かった。

