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パァァァンッ
竹刀や木刀が交じり合う、すがすがしい音が響き渡る道場内。
幹部の人たちは今、皆巡察や拷問で出払っているため、隊士たちは自主練習を行っていた。
入り口にいる人に挨拶をして、道場内に入る。
道場に入った瞬間、私は隊士たちに囲まれた。
皆、口々に「稽古をつけてください!!」と目を輝かせて言う。
稽古をつけることで気もまぎれるからまぁいいか、と思い、私は隊士たちに稽古をつけること
にした。
「じゃ、一列に並んでください。」
「「「はいっ!!」」」
いつの間にか剣の腕が認められるようになり、周りには隊士たちが集まって稽古をつけてくれと頼まれるようになった。
普通は幹部の人たちが稽古をつけるのだけれど、何故か人が集まってくる。
「あなたは体力はあるけれども、筋力が足りない。
剣を振るのが遅すぎる。
これからは筋力をつけるように意識してください。」
「あなたは判断力が少し乏しい。
剣の腕はあるのだし、試合をもっと行って、判断力を身につけて。」
とどんどんアドバイスをしていく。
全員の相手が終わったところで、夕餉の支度をしに道場を後にした。

