池田屋事件は史実では六月五日。
まだ二日はある。
ってことは…はくのは明後日か…。
明後日には早々にはいてほしいな…。
「古高がはくまで平助君は拷問、続けるの?」
「そうなるか、な。」
そう言って苦笑いをする彼。
「そっか…。」
平助君、優しいからな。
拷問なんて、辛いよな…。
「無理、しないでね…。」
彼の着物の裾をギュッと握り、俯く。
そんな私に彼は「あぁ。」とだけ返して、立ち上がり部屋を出て行った。
彼が出ていった方に視線を向ける。
その後ろ姿が見えなくなって少ししてから、私は気を紛らわせるために道場へ向かった。

