―――――――――― 「土方さん、美奈です。 半紙と墨、買ってきました。」 そう襖の外で伝えると、スッと襖が開く。 「あぁ、ありがとう。」 と買ってきたものとお金を渡す。 「おい、美奈。 なぜこんなに銭が多い?」 と眉間に皺を寄せて聞いてくる土方に、美奈は笑顔でこう答えた。 「企業秘密です。」 と。 そう言って去っていく美奈の後姿を見つめながら、企業という言葉を知らない土方は頭の上に?が浮かんでいたのは言うまでもない。