屯所の門前で皆が右往左往している。
「皆さん、何やってるんですか?」
と声をかけると、彼らは安心したような表情を見せた。
「もぅ、美奈、帰ってこないかと思ったぁ…。」
と平助君が可愛い顔をして言う。
その顔は泣きそうな顔をしていて、もともと可愛かった顔がより可愛くなっていた。
「なんで私が帰ってこないと…?」
「だって、新入りたちが気に入らなかったんだろ?
そのあとすぐにいなくなったから、心配したんだよ…?」
あぁ、そういうことか。と一人で納得する美奈。
「土方さんにお使いを頼まれたんです。」
と笑顔で言うと、平助君は「そうなの!?」と目を丸くしていた。
「そこでいちゃつくなって。」
と横から冷やかしが入る。
ニヤケ顔で言っている彼らは原田さんと永倉さんだ。
私たちは苦笑いでそれを受け流した。

