皆は驚き、こちらを見る。
「煉さんを、傷つけないで…。」
「おいおい美奈、お前、そんな奴の肩なんか持っちゃってどうしたんだよ?」
と焦ったように言う永倉さん。
「煉さんは、そんな奴なんかじゃないよ…。
私を救ってくれた、優しい人…。
そんな奴なんて言葉で納めないで…。」
ぽつり、ぽつりと発する言葉に皆は耳を傾ける。
それを横目に煉さんが言葉を発する。
「美奈、もういいよ。
君はやっぱりここにいるべきじゃなかったんだ。
木花開耶姫の生まれ変わりとして、もともとこの時代にいた人間に連れてこられたのだろう?
君の意思じゃない。
それに、君はもともとこの時代にいるべき人間じゃないんだ。
君を見ていたらわかったよ。
あぁ、この子は僕なんか一生見てくれない、てね。
この子を無理矢理手に入れたとしても、一生僕なんか見てくれない。
淡い期待を抱いて、君の気持の整理がついたらなんて言ってしまったけれど、いつか返さないといけないって思ってた。」
「煉さん…。」
「美奈、楽しかったよ。
さぁ新選組のみなさん、美奈を返してほしければ僕を殺せばいい。」
そう言って怪しく微笑む煉さん。
そんな彼の気持ちを汲み取ったのか、新選組の皆が彼に刀を向ける。

