皆、思い思いの反応をしている。
藤堂に至っては、下唇を噛みしめ悔しそうにしていた。
「それでだ。
これから美奈の顔を知っている島田を下鴨神社に監察として向かわせる。
美奈だと特定でき次第、下鴨神社にあいつを向かわせる。
隊内で美奈の噂が出るようであれば、あいつはある事情があって、極秘で仕事をしていた。
知っていたのは俺だけだったと言っておいてくれ。
それでは、解散。」
皆が部屋に戻るとき、斉藤に島田を俺の部屋に向かわせるよう伝えてくれと申し付ける。
そのあと俺は下鴨神社に島田を向かわせた。
待っていろよ、玖龍。
必ず、迎えに行ってやる。
――――――――――
私は帰ってきた煉さんにいつも通り接し、何事もなかったかのように振る舞った。
翌日、下鴨神社の掃除をしているところ、久しぶりの参拝者がやってきた。
参拝者が会釈をしてきたので、私も会釈をする。
「美奈。」
と呼ばれ、振り返る。
「煉さん!!
どうしたんですか?」
そう言って、煉さんと話した。
私たちがいる奥の境内には参拝者はなかなか来ない。
「珍しいね。」
と煉さんは微笑む。
私も笑みを返した。

