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美奈がいなくなって、数週間が経った。
その数週間の間に会津の松平様から新選組と名付けられたり、隊名を改めて、翌日には長州の間者が見つかって、三人を粛清したりなど美奈がいなくても時が経っていった。
隊士が入ってきたりすることもあったけれど、それでも美奈がいたときよりも周りの景色は色を失っていて、何か空虚感が感じられた。
巡察中、美奈の笑い声が聞こえて周りを良く見渡したけど、どこにも美奈はいなかった。
早く、無事を確認したい。
この腕であいつの安否を確かめたい。
あいつと前みたいに他愛もない話しをして笑い合っていたい。
そう思えば思うほど、余計に悲しくなってくる。
皆には笑い声は聞こえていなかったのか普通に隊務にかかっているため、僕の聞き間違いなのかもしれない。
僕が周りを見渡しているからなのか新ぱっつぁんに「どうした?」と声をかけられる。
「いや、美奈の笑い声が聞こえた気がして…。
俺の、聞き間違い、だな。」
と伝える。少し遅れをとって隊列に戻った。
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「わぁぁぁぁぁっ、綺麗っ!!」
私は感嘆の声を漏らす。
それを見た煉さんは嬉しそうに笑っている。
「煉さん、ありがとう!!」
「どういたしまして。」
紅葉を見ながらしばらく他愛もない話をする。
日が傾いてきて下鴨神社に戻る。
夕餉中にも他愛もない話をして床に就いた。

