「沖田はん、飲んどりますかぁ?」
そう言って、自然な感じで沖田さんに近づく。
「沖田さん、平助君と新八さん以外皆気づいてたって、沖田さんは知ってたんですか!?」
と沖田さんの耳元でボソッと言う。
「ええ。知ってましたよ?」
沖田さんの答えに目を丸くしながらも、話を続ける。
「なんで教えてくれなかったんですか!?」
「え?だっておもしろそうじゃん。」
「沖田さん、一言私に言ってくださいよぉ…。」
そう言って会話は終わる。
私は黙って沖田さんにお酌を続けることにした。
――――――――――
「いやぁーーーっ、それにしても美雪さんは綺麗だねぇ。」
遠くで近藤さんの声がする。
その後に続く言葉に僕は吃驚した。
「まさか、美奈君があんなに綺麗になるなんて。」
ガタッ
僕が吃驚したからか、お膳が膝に当たって少し揺れる。
僕は近藤さんのところに向かった。
「こ、近藤さん!!
さっき言ったこと本当!?」
「へ?」
近藤さんが間抜けな声を出す。
「美奈があの美雪さんだってことだよ!!」
僕がそう問いただすと、隣にいる芹沢さんが話に入ってきた。
「藤堂、お主今まで気づいてなかったのか?」
僕はその言葉で盛大なため息をつく。
美奈の方を見ると、こちらのやり取りには気づいてないらしく、総司にお酌を続けていた。
「平助、お前美奈の恋仲じゃなかったのか?
気づいてなかったの他には新八ぐらいだぞ?」
「新ぱっつぁんと一緒…。
なんだか複雑だ。」

