美奈は、永倉に伝えるものを伝えるだけ伝えて、原田さんのところへ酌をしにいった。
「美雪、おまえ、美奈だろう?」
と傍に行った原田さんに一発で当てられる。
へ…?
皆気づかなかったのに、なぜ原田さんだけ…?
私はポカンとする。
なぜか気づかれたことに唖然としてしまったのだ。
「な、なに言うてはるの。
わっちは美雪どす。」
原田さんは笑いを堪えているのか、肩が揺れている。
すると、原田さんの横に座っている斉藤さんが
「美奈、気づいておるぞ?左之助だけだと思うなよ?
気づいてなかったのは平助と新八だけだ。」
「嘘…。」
私は開いた口がふさがらない。
それはもう、間抜け面だった。
遠くの方で近くにいるはずの原田さんの笑い声が聞こえる。
皆何も言ってこないから、気づいてないんだと思っていたけれど…
黙ってるなんて酷すぎませんか、皆さん!?
「美奈、お前綺麗だぞ?
よかったな。」
そう言われ頭を撫でられることによって我に返る美奈。
「あ、ありがとうございます。」
と、とりあえず沖田さんのところに行こう。
そう思い、原田さんのところを後にした。

