沖田さんは近くにいた舞妓さんを呼び止め、さっき私に話したことを頼む。
舞妓さんは、快く承諾してくれた。
「そうと決まれば、善は急げ、だ。
早く行っておいで?」
そう沖田さんに言われ、私は舞妓さんに別室に連れて行かれた。
――――――――――
うざい。
うざい、うざい、うざいっ!!
なんなんだ、僕にべったりくっついているこの舞妓は!!
鬱陶しいったらありゃしない。
「平助はん、お酌しますぅ。」
って言って、彼女は近づいてきて今、この状況。
これで美奈に疑われたら、なんて言おう。
きっと何を言っても言い訳にしか聞いてくれないんだろうなぁ。
そう思い、さっき向かいの席に座っている総司のところで酌をしている美奈を見る。
すると、美奈は総司に耳を貸し、総司はごにょごにょと何かを話していた。
何を話しているんだろう。
美奈は何か戸惑っているみたいだし…。
それにしても、あの二人のこと、見ていられない。
そう思い、僕は二人から目をそらした。
次に総司の方を見る時には、もう美奈はおらず、部屋中を見渡しても美奈はいなかった。
――――――――――

