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夕暮れ時、平助君と角屋という宴が開かれるお店に向かっていた。
「美奈、お前酒はぜっったいに飲むんじゃねぇぞ?
絶対絶対だからな?」
「わかったよ、平助君。
絶対に飲まないから安心して?」
「心配だなぁ…。」
平助君は本当に心配してくれているみたいで、眉毛が八の字になっている。
他愛もない話に花を咲かせていると、目的地の角屋についた。
「ここだな…。」
平助君とお店に入っていく。
案内された部屋に二人で入っていく。
そこには、もう酒を飲み酔い始めていた永倉さんの姿があった。
「げっ!!新ぱっつぁんもう酔ってやがる!!」
「こらぁ!!酔ってやがるはねぇだろ、酔ってやがるは!!」
「これだから新ぱっつぁんは…。」
平助君は深いため息をつく。
その光景を見ていると、笑えてきた。
「さて、皆が揃ったわけだし、宴の始まりだぁ!!」
近藤さんの言葉で、宴が本格的に始まった。
私は平助君の横でご飯を食べる。
お酒が飲めない分、食べ物が口の中にどんどん放り込まれていく。