「それよりも、だ。」
土方さんが話し始める。
「あいつ、どうする?
いくら守ると言ったって、聞かないぞ?
鬼が来たらあいつは俺たちを思って鬼について行く気だ。
平助、お前恋仲ならそれくらいわかるだろう?」
そうだ。
美奈なら皆を思って、鬼について行く。
「……ける。」
僕は言った。
だが、皆に聞こえなかったのか、聞き返された。
「あいつを、助ける。
鬼から必ず守ってやる。」
今度は強く、言い放った。
きっと、きっと助けてやる、美奈!!
皆は平助の強いまなざしを見て、笑顔になった。
「そうだ。
皆であいつを守ってやろう。
あいつの笑顔を…。
鬼に連れて行かれたら、助かったとしても、あいつが笑顔になれねぇからな。」
土方さんが皆に向かって言った。
それに皆頷き、会議はそこでお開きになった。
僕は美奈が眠っている部屋へ急ぐ。
早く美奈のところへ行きたい。
その一心で、部屋へ向かった。

