私はその場にへなへなと座り込む。
一瞬の出来事に、脱力する。
鬼の力がどれほどのものなのか、なんとなくわかった気がする。
断れば、あの鬼に皆が殺されてしまう。
いくら皆が強いからって、あれでは纏ってる空気からして力の差は歴然。
確実に皆殺し…。
私は、ここにいるべきじゃない…。
「美奈!!」
平助君が心配そうな顔をして近寄ってくる。
私の安否を確認するように、しっかりと抱き寄せられた。
「平助君…。」
そこで、私は意識を失った。
――――――――――
屯所内で、会議が開かれている。
「まさか、鬼の力があれほどまでだったとはな…。」
土方の呟きが部屋中に木霊した。
「なぁ、美奈の正体を、教えてくれないか?」
芹沢さんが言う。
芹沢一派は、芹沢さん以外、美奈が女だったことを知らず、戸惑っていた。

