「確かに、平助の言うとおり暇だよなぁ…。」
「永倉さんまで…。」
私は、そんな二人に溜息をつく。
「でもよぉ美奈、こりゃあ誰だって暇だぜ?」
「原田さんも…。」
まぁ、確かにそうだけど、でも、でもっ!!
「仕事じゃないですかぁ…。」
「「「そうだけどさぁ…。」」」
三人の声が重なる。
「確かに、暇だよね。
向こうの方では何か一悶着あったらしいですが、こっちはそんなことにも参加できない…。
いくら近藤さんが言ったことでも僕も暇すぎて参ってるよ。」
そこに横から沖田さんも入ってきた。
今回、皆さんは何もなく終わってしまいますからね。
私は苦笑いで、皆の愚痴を聞いていた。
皆の愚痴は続き、半刻ほどたったころ、
「皆、会津中将様だ!!」
という近藤さんの声が聞こえてきた。
皆は走って近藤さんのところへ行き、ひざまずく。
私も皆について行って、皆の真似をした。
そのまま松平容保様が無言で通り過ぎていく。
間もなくして、警備等の終わりを知らせる笛が鳴らされ、八月十八日の政変は幕を下ろした。

