「相撲、楽しかったぁ!!」
私は笑顔で言う。
「いやぁ、楽しかったな?」
という原田さん。
「俺は相撲よりこれから開かれる宴の方が楽しみだぜ?」
という永倉さん。
私が「永倉さんったら。」と言うと、どっと笑いが起きた。
笑いが収まると
「それじゃあ、新八も楽しみにしてることだし、宴の方に行くか!」
と原田さんが言う。
私たちは三人で広間に向かった。
広間に着くと、もう準備が整っていた。
力士やお世話になっている前川さんと八木さんたちも宴に参加する分、食べ物の量が半端じゃない。
「すげぇな、この量…。」
と同じことを思っていたのか原田さんがぽつりと口にする。
まぁ、誰が見てもそう思うだろう。
並べられた膳の数はざっと四十はある。
それに、食べ物がどことなしか豪華だ。
まだ誰もいていないのか、広間は静かだった。
「それにしても、早かったのか?」
と原田さん。
どうやら同じことを考えていたみたい。
「やっぱり、早かったんですかね?」
そう私が言うと、
「いや、そうでもないみてぇだぞ?」
と永倉さんが言った。
え?と思っていると、原田さんも「あ、本当だ。」と呟く。
すると、廊下の方から足音が聞こえてきた。
近藤さんの声も聞こえる。

