「平助君?
どうしたの?
熱計んないと。風邪ひいてるかもしれないんだよ?」


私は平助君の腕の中で、平助君を見上げる。


「―――風邪なんかひいちゃいねぇよ…。」


そう、小さく呟いた。



「平助君、本当にどうしたの?」



私が質問すると、



「お前がいけねぇんだからな…?」



そう言って、近くにあった空き部屋に入っていった。


そして、私の上には気づいたら平助君が覆いかぶさっていた。



へ…?この状況、何?





「ちょっ、平助君?何やってるの!?」

私は平助くんに慌てて聞く。




この状況、さすがにやばいでしょ…。
私のこの状況って…。


確実に押し倒されてるよね?




すると、平助君の顔が近づいてくる。


やだ、怖い…。
私、これから一体何されるの?



平助君は私の首元に顔をうずめる。
そして、首筋には今までに味わったことのない刺激。



甘く痺れるような…。

でも、どことなく。いや、かなり怖い。


今までに見たことのない平助君に私は戸惑ってしまう。