顔が離れ、平助君を見る。



私の頭が追い付かない。



今、平助君、私に何したの!?


順をたどって思い出していく。




私はやっと場の状況を理解した。

理解したと同時に顔がゆでだこのように赤くなる。




平助君は、そんな私の反応を見てくすくすと笑っていた。






平助君は…





確信犯だ。


絶対に。









すると

「さっき、僕を悲しませた罰。」



そう言って平助君はいたずらっ子のような笑みを浮かべてその場を去って行った。






びっくりした。
本当にびっくりした。




まさか、平助君があんなことするなんて思ってもみなかった。