平助君が話し始める。
「美奈、俺はお前と離れたくねぇよ…。
せっかく思いが結ばれたって言うのにこんなにすぐに別れだなんて言わないでくれ…。」
そう言って、平助君が私に抱きつく。
私は微笑み、彼の頭を撫でながら話し始める。
「平助君、聞いて?
私、皆に迷惑をかけたくないって思ってここを出ようと思ったの。
でもね、さっき皆と話してて気づいた。
やっぱり私の居場所はここにしかない。
平助君の傍が私の居場所。
平助君、私その他にも気づいたことがあるの。
私、皆にすごく愛されてたんだって。
皆、私を仲間だと言ってくれた。
大切な仲間なんだって。
それでね、皆、私の為に戦ってくれるって言ってくれた。
本当に嬉しかった…。
だから、私はずぅっとここにいる。
さっきはあんなこと言ってごめんね…?」
「あぁ、俺も、美奈を守っていく。
絶対に守ってみせる。
だからもう、離れるだなんて言わないでくれ。」
「はい。」
私は返事をした。そして、平助君の頭を撫でた。
しばらく撫でた後、平助君が私から体を離し、見つめてくる。
何だろうと思っていると…
平助君は触れるだけの優しいキスをした。