百花繚乱-新選組-



「いや、ですよ…。

私だって嫌ですよ!!
せっかく、私の居場所を作ってくれた皆さんから離れるなんて、いや、です、よぅ…。


平助君と別れるなんて、本当は、いやだ…。」




沖田さんは笑う。


「それなら、僕たちを頼ってください。」


そう言って皆は頷いてくれた。


「本当に…一緒に戦ってもらっても構わないんですか…?

私、出てかなくても、いい、んですか…?」



「出ていくと言わずに、頼ってください。


私たちは壬生浪士組。すぐに死んだりしませんから。」




私は頷いていた。




私が泣き終わった後、皆口々に思い思いのことを言っていた。

私と平助君のことについて。




「美奈君と平助がまさか恋仲だったなんてなぁ…。」


近藤さん、しみじみしてます。



一方、沖田さんは


「あとで平助殺ってきますね。」


なんて言って黒いオーラを放っている。





危ない危ない。
早く平助君に伝えなきゃ。



そう思って、私は部屋から出て行った。