「怪しい奴…。おまえ、どこの者だ…?」
私は黙りこくってしまう。
「ついてきてもらおう。」
そして私は抵抗をしようもできずに、腕をひかれてあるところに連れていかれた。
そこは人が来ない竹藪の中。
男に連れてこられた場所には数人の男。
男たちは皆、刀を身につけている。
私は寒気がした。
だって、男たちは私を睨み、刀を抜いたから。
皆、模造刀を持ってるんだよね…。まさか真剣じゃ…
ないないない。だって銃刀法違反だし…。
男の一人が美奈に問う。
「おまえ、奇妙な恰好をしているな。一体、何者だ?」
「何者って…。私は何者でも何でもありませんっ!!」
私は叫びに近いような声で言う。
「小娘、なめた真似を・・・!!」
男は私が発した言葉に腹を立てたのだろう。
切りかかってきた。
私は身の危険を感じ、さっと避ける。
すると男は竹をスパッと切った。
その音を聞き感心する。
でも、私はしばらくすると何かが変なことに気付いた。