浅葱色に射す一筋の泪





土方「日本を背負って立つ男になるからな………」




……………………………




一晩考え、半紙を掲げた


優輝菜「立花 陸斗………」


土方「陸から一字を取り、斗は大空へ羽ばたくという意味がある。デカイ男になりそうだろ?」


陸「ありがとうございます!」


優愛「父上……ありがとう。

陸斗……。立派な名前を貰ったね〜」


優輝菜「かっこいいね………」




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数年の月が流れ、優輝菜と優愛は産婦人科医として働いていた


若いし、ラマーズ法を取り入れた出産法はまた大繁盛となった……。農民でも気軽に来れるよう、安くしていた。


そんな時、優輝菜を含め、江戸城に軍人全てが呼ばれた


慶喜「支那人を知っているな?」


中国人か………。 最近、強盗、強姦、虐殺、お地蔵さんや墓石に悪戯書き、神社への放火が後を絶たない


慶喜「もう我慢の限界だ」


山南「支那人とは限らないでしょう」


優輝菜「山南さん……史実にも……あったんです……。」


山南「…………………そう……ですか」


慶喜「現行犯で捕らえろ!!!」


近藤「はっ! バイクを出しても宜しいでしょうか……」


慶喜「陸の隊か?」


近藤「現場を押さえるには……バイクが最善かと………」


確かに、支那人の仕業かもしれないが……警視庁と軍を出しただろうか……


ネットにも載ってなかったはず……


と、言うことは、陸が戻ってから、また流れが変わったのか………


優輝菜「私も出ます」


土方「っっっ!!! ダメだ!!!
お前は産婦人科医としての仕事があるだろっっっ!!!」


優輝菜「支那人とのイザコザはありましたが、此処まで大きく取り立たされてないんです……。 次の戦は確かに清ですが、背景が史実とは違います。

何か……嫌な予感がするんです」


土方「なら尚更お前は連れて行けねぇ!」


優輝菜「慶喜………」


慶喜「……………………………。」


麻呂「良いよ。許可する」


土方「吉田っっっ!!!」ギロリ


麻呂「伊藤博文だってばっっっ!!!」


土方「優輝菜が死んだらテメェ殺すぞ」


麻呂「分かった?優輝菜…死ぬなよ?」


優輝菜「了解!」


土方「テメェ〜〜〜………」


優輝菜を睨む土方………